第6歩 ZERO BRAIN System

第6歩 ZERO BRAIN System

 

第1歩(章)では、身体を最適化するための四つの基準を見てきました。

これら四つの基準は、一つのシステムとして身体を最適化します。
しかし、システムは理解しただけでは身体は変わりません。

身体は、体験によって認識される。

ここからは、あなた自身の身体で ZERO BRAIN System を体験していこう。
まず、次の動作を行ってみよう。

難しい動作ではありません。
普段、何気なく行っている動作ばかりです。

では、何を感じただろうか?

多くの人は、
「重力を感じた。」
「身体が重く感じた。」
と答えてくれるだろう。

もちろん、その答えは間違ってはいません。
しかし、この体験で感じているのは重力だけではありません。
水平・空間・そして反射。
第1歩(章)で紹介した四つの基準が、同時に働いています。

目を閉じたことで、視覚からの情報は大きく減る。
その結果、身体は前庭器官から得られる情報を優先して動きはじめる。
つまり、重力・水平・空間をいつも以上に身体で感じはじめる。

ここで重要なのは、目を閉じたことではありません。
これまであまり経験したことのない条件で、身体を動かしたことです。
脊髄にこれまでと違う感覚が入力されます。
身体は新しい環境情報を受け取り、新しい反射を学習しはじめます。
これが、ZERO BRAIN Systemのスタートです。

もう一度、同じ動作を繰り返してみましょう。
今度は頭部の動きに意識を向けてみてください。

頭は前後左右に揺れていないだろうか。
頭が先に動いていないだろうか。
頭が下がっていないだろうか。

普段は気づかない小さな変化が見えてくるはずです。
視覚があると意外に頭部の揺れに気づきにくい。
しかし、目を閉じることで、身体本来の感覚が前面に現れてきます。
この体験を続けていると、多くの人は無意識のうちに頭部を安定させようとします。
それは意識して修正しているのではなく、反射が最適化をはじめています。
身体は常に、重力・水平・空間との関係を最も安定させる方向へ動こうとしています。
最適化とは、この反射の働きでもあります。

では、最後にもう一度、目を閉じて椅子から立ち上がってみてください。
立ち上がったら、ゆっくり目を開けてみてください。

いつもと景色が違って見えませんか?
身体が軽く感じませんか?
空間が広く感じませんか?
それとも、頭の位置が安定していることに気づきませんか?

目を閉じて行った動作のあとには、空間基準平面の視界が待っているでしょう。
それは、これまで見ていた景色と同じでありながら、どこか違って感じる景色であると思います。

重力が変わったわけではない。
空間が変わったわけでもない。
変わったのは、あなた自身の身体である。
そして、景色の見え方も変わる。

これが、ZERO BRAIN Systemがもたらす最初の変化です。
空間基準平面から見える景色はいかがですか。